時間を指定して実施する同時双方向型のオンライン授業は、「時間」と「情報」を共有します。「空間」を共有できませんが、同じ「時間」を共有することで、一体感の創出には一定の効果があります。単なる情報の伝達という無機質な講義を避け、ライブ感のある“生きた授業”を提供することで、受講生にも参加意識を芽生えさせることができます。

　また、可能な限りのビデオオン（顔出しでの受講）を推奨していますが、これは犠牲になっている「空間」を擬似的に実現しようと工夫しているからです。講師が受講生の表情を見ながら授業を進行することで、理解に至るまでの様子や受講姿勢などを把握し、解説のさらなる充実や話題の転換などを図り、学習効果を高めることができます。

　オンライン授業は家庭等のプライベートな場所からのアクセスが多く、メリハリを失いがちになるため、講義の最初と最後にチャイムを鳴らすなどして、私生活の中での受講に一定のケジメをつける工夫もしています。このような取り組みが、アンケートでの高評価と合格者の輩出へとつながっています。