過去最大117兆6059億円 国債・防衛・社保費が増大―25年度予算概算要求
財務省は9月4日、2025年度一般会計予算の概算要求総額が過去最大の117兆6059億円だったと発表しました。国債(借金)利払い費や防衛費、社会保障費が増加し、4年連続で110兆円を突破しました。「金利ある世界」の復活や地政学リスクの高まり、少子高齢化の進行など喫緊の課題が山積している現状です。
少子高齢化や教育分野の増額要求も相次いでいます。年金・医療などの社会保障費は、予算全体の約3割を占め、増加の一途をたどっています。省庁別で最も多い厚生労働省の要求額は過去最大の34兆2763億円。質の高い教員の確保へ処遇改善を打ち出した文部科学省は5兆9530億円、「異次元の少子化対策」の司令塔を担うこども家庭庁は4兆2189億円でした。
前年の2024年度の一般会計の総額は、112兆5717億円でした。
前年より増額した項目は、これから国が重点を置いて取り組んでいくことを表しています。
何が増額しているのかに加えて、財政の規模感を持っておくようにしましょう。