就職成功の近道は大学のキャリアセンターだ
2017年11月22日の東洋経済オンラインに大学のキャリアセンターについての記事が掲載された。
記事によると、
就職ガイダンスでスケジュールを説明してくれるところ、求人情報を提供しているところというのが、一般的な認識ではないでしょうか。
中には、「キャリアセンターは自分で就職活動をして行き詰まった人が駆け込むところ」と、思っている方もいるでしょう。実はそれは大きな誤解です。キャリアセンターには膨大な情報量とノウハウの蓄積があり、積極的に活用した人と、そうでない人とでは、これからはじまる就活で大きな差がつきかねません。
まず知っていただきたいのは、キャリアセンターのスタッフの専門性です。私が仕事をさせていただいている、東海エリアの大学のキャリアセンターを例にお話ししましょう。
1学年1000人規模のA大学では、キャンパスは複数に分かれていますが、それぞれのキャンパスにキャリアセンターのスタッフが常駐しています。合計で15人ほど。企業の元人事担当者、就職情報会社の出身者、また大学職員として新卒当時から入った人など、顔ぶれは多彩です。
そしてスタッフの多くがキャリアコンサルタントの国家資格を取得しています。実社会を知り、就職事情を知り、学生を知る人たちによって、理論に基づいた指導が行われているのです。
専門性の高いスタッフを集め、育てる傾向は、他大学でも見られます。
採用活動で多く用いられている適性検査「SPI」を学生に受検させ、個々の検査結果に基づき、スタッフがキャリアカウンセリングを行うなど、突っ込んだ内容の面談や指導をしている大学もあります。
キャリアセンターの1つの特徴は、なんといっても、持っている情報量の多さです。「個別企業の情報は、ゼミやサークルの先輩から聞けばいい」と、思っている方もいるでしょう。確かに先輩からの口コミは、自身の就活経験や社会人としての実感などを聞くことができ、有意義です。しかし、それを1人の先輩の感想や意見でなく、多数の声を集積、活用しているのが、キャリアセンターなのです。
新たな企業開拓も含め、キャリアセンターのスタッフは、多い人で年間200~300社回っています。こうした活動を毎年行うことで、各社の求める人材や、伸ばしていきたい分野などの情報が時系列で蓄積されています。
もう1つの特徴が他大学との情報共有を盛んに行っていることです。横のつながりを通じて、キャリアセンターは、年度ごとの傾向などもいち早くキャッチしています。情報通信分野に実績の多い大学や金融に強い大学などが、それぞれの得意分野の情報を共有することで、これまで実績のなかった企業や業界の情報も補完し合っています。
とある。
記事にも記載があるが、先輩・友人から企業の情報収集をメインにしている人は、是非、一度足を運んでみてほしい。